よくある質問と回答です。
Q. どんな研究室ですか?
ロボットの研究室です。未来のロボットの姿を探究しています。具体的には、やわらかいロボットや生物規範型ロボットの設計・製作や運動制御を行っています。明治理工ラボに研究室が紹介されています。
ロボットは、プログラミングから機械・電気、人工知能まで、さまざまな要素が詰まったシステムです。ロボット研究を通じて実践的なスキルを身につけ、成長を実感して卒業することを目指します。
Q. 研究室に向いている人は?
1番は、ロボットの研究に少しでも興味がある人です。ロボットづくりの経験は必須ではありません。人間と仲良くなれるロボットに興味がある人、工学系だけど生物が好きな人、ロボットプログラミングに興味がある人、それぞれに向いたロボット研究ができます。
Q. 学部3年生のゼミナールではなにをするのでしょう?
学部3年生のゼミは週1コマ、全14回が基本です。前半は、学術論文の探し方・読み方、ロボットづくりの基礎、研究室にある設備・装置の使い方などの基礎トレーニングがあります。後半は、いくつかのグループに分かれて、ミニ研究をやってもらいます。ミニ研究は、週1コマ以外の課外時間も使ってグループごとに学生主体で進めます。ミニ研究の成果は、次の年にポスターでの対外発表を目指します。
Q. コアタイムはありますか?
コアタイム(在室を求め、出欠を記録して評価に反映する時間帯)はありません。ただし、学部4年になると参加必須の合同研究会や輪講(論文読み会)があります。また、研究室に来ないで研究をひとりで進めることはほぼ不可能なので、講義やバイトのない平日の日中は研究室に来ることを学部4年生や大学院生には勧めています。
Q. 就活はできますか?
もちろんできます。卒業研究が始まって忙しくなるのは学部4年生になってからです。もし就活が長引きそうなら教員に相談してください。なお、最初は学部卒での就職を考えていても、配属後に大学院進学に切り替える人もいます。
Q. バイトと研究は両立できますか?
人によりますが、3年生までの講義・実験と両立できていたのなら大丈夫でしょう。ただし、学部4年生でバイトを増やすと卒業研究が危うくなると思います。研究をする気がない人だと思われないように、「バイトをしていて、〜曜日と〜曜日はいないことが多いです」のように教員とコミュニケーションを取っておくことが大事です。
Q. 机やPCはもらえる?
学部3年生には1人1台、高性能なノートPCを貸与しています。これは卒業まで使えます。スペースの制約があることから学部3、4年生には専用のデスクはなく、大きなフリーアドレス机を自由に使います。私物入れとして、研究室内の棚のボックスが1人1個使えます。配属後は、研究室にはいつでも入ることができるので、ランチや試験勉強などにも使えます。
Q. 研究室で使えるリソースは?
研究を進めるために必要なさまざまな知識やノウハウは文書化されていて、研究室メンバーはそのデータベースにアクセスできます。研究室の本棚には、ロボット関連書籍と学術雑誌が置いてあります。ロボット研究に必要な3Dプリンタなどの工作装置、さまざまな計測装置、計算サーバー、工具、機械・電子部品がそろっています。プロジェクタとスクリーン、ホワイトボードは当たり前にあります。足りないものがあれば追加します。
Q. 居心地はいい?
見学に来て見極めましょう。2022年にリノベーションした研究室はおしゃれで明るい雰囲気です。シーリングファンがあるので冷暖房もよく機能します。研究に直接関係のない暮らしに役立つアイテムとして、流し台、冷蔵庫、コーヒーメーカー、電子レンジ、電気ケトルがあります。ソファもあります。1点だけ残念なことはエレベーターなしの3階だということですが適度な運動にはなります。
Q. 研究会の形式や頻度など
学部4年生と大学院生が参加必須の合同研究会が週1回、輪講(論文読み会)が週2回あります。輪講では毎回2〜3人が1人1本読んできた論文の内容を紹介します。輪講に出ていれば、自然とロボット分野に詳しくなれます。
合同研究会は、小澤研究室(マニピュレーション研究室)と木本研究室(ソーシャルロボティクス研究室)と合同開催で、毎回4人ほどが研究の計画や進捗を発表します。1人あたり半期に1回は発表の割り当てがあります。他の研究室に行った同期と毎週会える機会にもなっています。
Q. 懇親会や合宿など
研究室メンバーの懇親を目的として、歓迎会、顔合わせ会、忘年会、送別会などをちょうどいい頻度で開催しています。秋頃には1泊2日の研究室合宿を行っています。
Q. 研究テーマはどうやって決めるの?
学部4年生になったら、それぞれの興味を考慮して教員がざっくりした研究テーマの候補リストを提示するので、そこからおもしろそうなテーマを選びます。それを元に個人面談を行って、各自がやりたいことやできることに応じて研究テーマをカスタマイズしていきます。5月には具体化して動き始めます。
Q. 研究相談はしやすい?
講義と会議の時間帯を除いて、教員が部屋にいるときはいつでも研究相談ができます。研究室内に教員室があり、ドアがあいていればいつでも相談OKです。研究はテーマの近い先輩に相談しながら進めます。また、普段の連絡手段としてメールではなくSlackというグループチャットツールを使っています。Slackは、気軽な情報共有、懇親会の調整、論文紹介、困ったときのちょっとした質問などで日常的に利用します。
Q. 配属までに勉強しておいた方がいいことは?
学科カリキュラムの関連講義を復習しておけば十分です。本格的な勉強は、研究テーマが決まってからになるでしょう。研究室配属後のトレーニングでロボット研究を始めるために必要な知識とスキルは身につきます。余裕があれば、気になるキーワードで論文を調べたり、簡単なメカトロニクス工作をやってみると役に立つでしょう。
Q. どれくらいの人が大学院に進学するの?
多くの学生が大学院に進学し、大学院の研究室定員がほぼ埋まる状況です。大学院に進学するかどうかは学部4年生の春5月末までに決めます。卒業後のキャリアとして研究開発職や技術職に就くことを目指すのであれば、修士卒以上の経験と知識が求められることが多いです。